毎年、京都にお菓子の勉強をしながらちょっと間の息抜きも兼ねて行ってきます。
行くといっても、店売りのお菓子を作ってから飛行機に飛び乗りの弾丸ツアー。

時間もあるわけではないのでとりあえず動き回っていろいろ見て歩きます。
ただ、毎年行っているとだいたいの、めぼしいお店はまわってしまってなかなか
お菓子屋さんに行って感動することはなくなってきている。

お菓子をみたいのであれば、デパ地下の和洋菓子のコーナーに行くと有名所のお菓子は生菓子まで
売っている。

和菓子屋だからと和菓子を見て回るより洋菓子を見て回った方がいろいろ勉強になることは多い。
洋菓子屋さんは、和のものを洋菓子に上手く取り込んでいます。

その逆に洋のものを和菓子でも使っていろいろやっていますが、和菓子の特製上なかなか難しいことで
す。


だから、洋菓子の中で和の材料を使っているのを見ると上手いなあと思うのと、京都という土地柄
包装やディスプレイにも日本を意識したものが多くさすがと思うことが多いのも洋菓子屋さんでした。

ただ和菓子屋さんでも、頑張られているお店は当然あって、今回はその中のひとつのお店の社長さんとお
話しする機会がありました。

いろいろな話をしたなかで印象に残ったのが、京都でも高い和菓子は売れなくなってきているということ
と本物の材料を使っていいものを作ってもそれを分かる人も少ないし、材料屋さんで、~風のものをあま
りにも出しすぎていてその値段が基準になっているから、大変なんだと、お客様の値段の基準がおやつの
延長線上にあるから本物の材料を使うとどうしても高くなるからなかなか手が回ってこないという話でし
た。

確かに普通に売っている例えば「わらび餅」や「葛饅頭」も見て絶対これは全く違うものだというものが
少なくない。その材料自体はけっして悪いものではないと思うのだがそれで作った製品を「わらび餅」
「葛饅頭」と称して売るのが問題だと思う。


本物を食べた事がある人が別物だと分かって「~風」のものを食べるのは仕方ないけれども、
本物を知らない人が「~風」を食べてそれが本物だと思われると今度は本物を使って作った時に「うわ
っ!高い」となってしまう。

だから、まじめにお菓子を作っている所がある意味損をする。

手間と、本物の材料を使って作っていてもなかなかお客様に購入してもらうまでいかなかったりする。
それとは反対に低コストで使い勝手のいい「~風」のでつくったものの方が売れたりする。

これは、そういうものを使って作っているお菓子屋の責任でもある。

商業主義的な事に走るのもいいが、本物を使って本物の和菓子を作っていきたいなと最近特に思うのでし
た。