当然ながら和菓子も時代によって変化をし、流行っては消えを繰り返します。
和菓子の材料も色々変わってきました。
和菓子に洋菓子の材料を取り入れたり、洋菓子で和菓子の材料を取り入れたりしています。

もともと洋菓子と和菓子は全く相反するものだと思います。

洋菓子は、スポンジにしろ、クリームにしろ、出来るだけ空気を抱き込ませて作るものが多いです。
それに対して和菓子は、あんこや餅など、出来るだけ空気を含ませないようにして作ります。
洋菓子は、動物性の乳製品が多いですが、和菓子は植物性の材料が多いです。

ケーキなどのトッピングで生の果物などを使いますが、和菓子では基本的に生の果物を使うことはありません。しかし、最近は保存技術などの進歩で、生の果物を使った和菓子が出てきました。

一番和菓子で使われるのは苺ではないでしょうか。
苺を使った和菓子で一番有名なのは苺大福だと思います。
今では各店で苺大福を作っています。コンビニにまで苺大福が並んでいます。

もともと、日持ちのしない餅と日持ちのしない生の果物の組み合わせは、その日限りの店売りであればありだと思うのですが、賞味期限が3日以上あるようなものは個人的にはどうなの?と思います。
確かに商業的には日持ちがして出来るだけロスの少ない方がいいです。
しかし、賞味期限を長くするために、保存料、防腐剤等の薬を入れて作るのはどうなのか・・・.

個人的には日持ちはしませんが、お客様が安心して食べられるお菓子を提供していきたいと思います。
ただ、お客様の中には、やはり日持ちがしないとだめだと思われる方もいらっしゃいます。
その場合はその状況に合わせたお菓子をチョイスすればいいと思います。

三松堂のお菓子を選んでくださるお客様は、「無添加、手作りで作っていて日持ちがしない」ということを前提で購入してくださる方が多いです。
作り手としても、その出来立ての味をお客様に届けたくて、毎日お菓子を作っています。

次の日に決して食べられない訳ではありません。ただ最高の状態ではではありません。
なのでお客様がお買い上げいただく時、よく「ひとつだけだけどいい?」と言われます。

そんな時は必ず「一つでもいいですよ。今日中に食べ切れる分だけ持って行ってください」と勧めます。
実際、お客様の中には毎日一つずつ食べ切れる量だけ買っていかれる方もいらっしゃいます。

量は少なくても毎日最高の状態でお菓子を買っていただき、美味しく食べてもらえることがいちばん嬉しいことです。
それに対して、買ってから数日経過し、「冷蔵庫にちゃんと入れておいて、今日食べようと思ったら全然美味くなかった!」とお知らせいただくことがあります。
お菓子によっては冷蔵庫に入れられないお菓子もあります。
さらに数日間置かれてたりしたらまずいに決まってます。

逆に時間が経てば経つほど柔らかくなる餅があります。
酵素によって柔らかさを維持してる添加物たっぷりの大福などです。

無添加で作った大福は、搗きたてが一番柔らかくてだんだん硬くなっていきます。
一日経つと硬くてそのままでは、まずくて食べられません。そういう時は大福を焼いて食べます。
無添加の大福は焼くと表面はかりっと中はモチっと独特の香ばしい大福になります。
昔は硬くなった大福は餅と同じく焼いて食べるのが普通でした。

それが添加物を入れて柔らかさを維持しようとするために硬くならない代わりに焼けなくなりました。
焼くと糊状になってべたべたくっつきます。

この様に無添加のものには硬くなったらこうやって食べてというような昔からの食べ方があったりします。
お菓子には一番美味しい時があって一番美味しい状態を食べさせたくて作り手は作っています。

自分は常に、「一番美味しく食べていただけるように作ったお菓子を、お客様にご提供出来る」ように心がけて、お菓子を作っていきたいと思います。